2012/10/10

「アリの焼き印」




2012.10.6~10
千葉県習志野の「林檎の木」
企画展「お茶の時間」というグループ展。


「佐々倉さんには、クッキー型と、あとお菓子に押す焼き印って作れませんか?」という
オーナー河合さんの提案で、クッキー型と焼き印での参加。



焼き印。。。。



へそ曲がりが、第一に思いついた焼き印。



「アリ」



お菓子を食べようとしたら、げ。。。お菓子にアリの行列。。。!?
なんて。。。ねぇ。。。
面白いじゃぁないですかっ。




で。。。




どうやって制作するか。
どうしたら、私でもできるか。。
そんな事を考えながら、それは技術的に困難を極めました。



と。




そんな夢を叶えてくれたのが、
某特殊刃物会社社長Fさん。

「ワイヤー放電加工」という、高度かつ高価な加工技術で、細さ0.6mmのアリンコの足を精巧に切り抜く。
話には聞いていたものの、今回初めて目の前で、その加工を見させていただきました。

この機械と、それを制作した人、それを操る人、その加工技術が生まれるまでの
長い歴史を、そのすごさを。。。
わからないなりに、想像しながら、そんな高等な加工技術を持って、まさかのアリンコ加工。。。
ふざけるなと叱られても、何も言えない。。。

言ってみればそれは、
宮大工に、鉛筆を削っていただく様な。。。
ピアニストに、キラキラ星を弾いていただく様な。。。
上手く言えませんが、とにかく的外れなお願いである事に間違いありません。
そんな私の話に快く「面白い。」とのってくださった社長Fさん。
本当にありがとうございました。







トントン拍子に進められた、ロウ付け(接合)、仕上げのウエットブラスト加工。
写真を撮るなんて事は、さっぱり抜けていて、とても残念なのですが、
ロウ付け一つとっても自分のいつもとは全く違う、様々な技術が詰まっています。




そして、いいかげん懲り懲りしているはずなのですが、またしてもギリギリ搬入となってしまった私は
写真一つ撮る余裕もなく、あれよあれよという間に初日を終えてしまいました。
そんな中、林檎の木の河合さんが、ホットケーキを作り、焼き印を使い
ブログにて紹介してくださいました。  http://blog.livedoor.jp/kawaiyaringo/
(その他の焼き印、クッキー型も紹介してくださっています。)





アリンコ。
夢のアリンコ。。。

足のうっすら儚さ加減がたまらない。


















素材 ステンレス・木(持ち手)



2012.10.10









0 件のコメント:

コメントを投稿